一般社団法人広島市医師会臨床検査センター

Hiroshima City Medical Association Clinical laboratory

Q140 HIV感染の可能性がある患者さんがいます。どの項目をいつ検査したらいいでしょうか?

A140

HIV感染の可能性があった1か月後に、HIV抗原・抗体定性を検査されることをおすすめします。

HIVの感染が成立していても、感染初期では検査結果が陰性となる場合があります。これは、ウインドウ期と呼ばれる、「感染していても、検査では感染していることが分からない時期」があるためです。通常、感染1か月後くらいからHIV抗体が検出されるようになるといわれています。

ただし、陰性と出ても、感染の可能性は低いものの、まだ感染している可能性が残っています。最終的には、HIVに感染した機会から3か月以上経ってからの再検査が必要となります。

※当検査センターのHIVスクリーニング検査は、以下の図の“抗原抗体同時検査(EIA)”に相当し、検査方法はCLIAになります。

※NAT検査とは、核酸増幅検査(Nucleic acid Amplification Test)のことで、血液センターなどで実施されている高感度の検査法です。

 

参考資料:エイズ予防財団 エイズ予防情報ネット

厚生労働科学研究費補助金エイズ対策政策研究事業 「HIV検査受験干渉に関する研究」班

 

担当 検査科 生化・免疫係

 

 

Q&Aは広島市医師会会員及び当検査センターをご利用の医療関係者(医師、看護師、臨床検査技師等)を対象に臨床検査に関わる情報を提供しています。掲載する情報は、一般の方に対する情報提供を目的としたものではないことをご了承ください。