Q120 新型コロナウイルスPCR検査を依頼したところ、「判定保留」という結果でした。どのように解釈すれば良いでしょうか？

A120

PCR検査（Polymerase Chain Reaction）はごく微量の遺伝子（RNA）でも増幅し検出するため、非常に感度・特異度に優れる検査です。

ただし検査特性上、非特異反応を起こす可能性があり、偽陽性として報告されることが指摘されています。

当検査センターでは、偽陽性での陽性報告を防ぐため再検基準を設け、微量のウイルスなのか、非特異反応なのか判断していますが、判別が難しい場合に「判定保留」と報告しています。「判定保留」となった場合は、改めて検体採取を行い、再検査する流れになります。1回目が唾液であった場合は、鼻咽頭のほうがウイルス量が多いので、2回目は鼻咽頭から採取されることをおすすめします。
 

＊Ct値（Threshold Cycle）は、検出閾値に到達した遺伝子増幅サイクル数です。

 

担当　検査科

 

 

 

Q&Aは広島市医師会会員及び当検査センターをご利用の医療関係者（医師、看護師、臨床検査技師等）を対象に臨床検査に関わる情報を提供しています。掲載する情報は、一般の方に対する情報提供を目的としたものではないことをご了承ください。