Q20 EBウイルス抗体検査でのFA法とEIA法の使い分けを教えてください。
A20
当検査センターにおける受託実績では、現状では FA 法のほうが多いです。しかし、感度という観点でいえば、当然 EIA 法が優れています。
特異度においても、EIA 法は抗原がリコンビナント(遺伝子組み換え)であるために優れています。
とはいうものの、FA 法の抗原は培養細胞のため、幅広い抗体を検出できます。(検査項目数も FA 法の方が多い)
使い分けの一案としては、小児の伝染性単核症等における初感染診断には感度のよい EIA 法が適し、再活性化による慢性活動性 EB ウイルス感染症には抗体の倍数でわかる FA 法が良いかと思われます。
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