Q38 血小板数が前回値と比べて低くなり、「血小板の凝集が見られます」というコメントがありました。どのような病態が考えられますか。
A38
血小板の凝集は標本を観察することで確認できます。血小板は凝集により真の血小板数よりも低値となり、“見かけ上の血小板減少” が起こってしまいます。血小板凝集の原因は、採血手技によるものがほとんどです。採血に時間がかかったり組織液が入ったり、採血直後に採血管の転倒混和が不十分だったりする場合などです。
採血に問題がない場合は、「EDTA 依存性偽性血小板減少症(EDP)」が疑われます。
これは、採血管内の現象のため、病的なものではありませんが、肝疾患、抗生物質投与後などに多いとされています。出現頻度は0.03~0.1%で起こると言われています。
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