Q72 PT(プロトロンビン時間)やDダイマーなどの凝固用採血管(3.2%クエ ン酸 Na 入り)の採血後の検体はどのように保存すればよいですか。
A72
冷蔵ではなく室温(16~30℃)での保存が推奨されており、その理由は、結果に影響を与える可能性があるためです。
CLSI(臨床検査標準協会)のガイドラインには、遠心の有無にかかわらず、血漿分離されていない検体の冷蔵保存は推奨されていません。冷蔵により PTでは第7因子の活性化、APTT では vWF(von Willebrand 因子)と第8因子の低下の可能性があるためとされています。
なお『総合検査案内』では、2015年版発行時には「室温」に変更しています。
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