Q76 糞便検査の、腸管病原菌の報告日数を教えてください。また、提出まではどのように保存すればいいですか。
A76
糞便中には多数の腸内細菌が存在するため、分離培地や特殊培地に塗布し、翌日発育した菌から同定検査を実施します。そのため、腸管病原菌の報告日数は、検体受付日の翌日を起算日とし、2~3日かかります。
菌の発育状況や生化学的性状確認などによる再検査などで報告日数が遅延する場合もあります。この様に遅れが発生する時は、4日目に途中経過と最終報告予定日を記載し、FAX にてご報告させていただきます。
保存方法については、腸管病原菌の Vibrio や Campylobacter は低温に弱いため、検体は室温での保存をお願いいたします。
担当 細菌係
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