新規実施項目のお知らせ
平素は格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。
このたび、新たに下記の項目が受託可能となりましたのでご案内いたします。
ご利用いただきますよう、お願い申し上げます。
記
■実施日 令和6年5月21日(火) ご依頼分より
■新規実施項目
詳細については以下をご覧ください。
●APOA2アイソフォーム
膵癌の診断補助に有用な新しい腫瘍マーカー検査です。
アポリポ蛋白A2(以下、APOA2)は、高比重リポタンパク質(High Density Lipoprotein:HDL)の主要構成成分の1つで、主に肝臓や小腸で産生され、同一蛋白質が連結された二量体として、血中に大量に存在しています。完全長ではC末端が「A(アラニン)T(スレオニン)Q(グルタミン)」となりますが、ここから1アミノ酸、もしくは2アミノ酸が欠失したアイソフォームを持ちます。
最近の研究において、膵癌患者の血中にてAT/TQ二量体の濃度が減少することが報告され、発見が困難である膵癌の診断補助となることが期待されています。
本検査は、2種類のAPOA2アイソフォーム(APOA2-AT、APOA2-TQ)濃度を測定し、相乗平均により算出されるインデックス値(APOA2-i Index)を報告します。
●サイトケラチン18フラグメント(CK-18F)
本検査は予後不良なNASHの鑑別および侵襲性を伴う肝生検の絞り込みに有用とされます。
非アルコール性脂肪性肝疾患(Nonalcoholic Fatty Liver Disease:NAFLD)は、アルコールやウイルス、薬物などを原因としない脂肪肝の総称で、病態がほとんど進行しない非アルコール性脂肪肝(Nonalcoholic Fatty Liver:NAFL)と進行性の非アルコール性脂肪肝炎(Nonalcoholic Steatohepatitis:NASH)があります。
肝細胞のアポトーシスにより断片化され、血中に放出されるサイトケラチン18フラグメント(Cytokeratin 18 fragment:CK-18F)は、健常者やNAFLと比較してNASHで有意に高値となることやNASHの特徴である風船様変性や炎症を反映していることが報告されています。
本検査は予後不良なNASHの鑑別および侵襲性を伴う肝生検の絞り込みに有用とされます。
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