新規実施項目のお知らせ
平素は格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。
このたび、新たに下記の項目が受託可能となりましたのでご案内いたします。
ご利用いただきますよう、お願い申し上げます。
記
■実施日 令和5年3月31日(金) ご依頼分より
■新規実施項目
*検査実施料に関わる留意事項
・抗カルジオリピンβ2グリコプロテインⅠ複合体抗体を併せて実施した場合は、主たるもののみ算定する。
・抗カルジオリピンIgG抗体、抗カルジオリピンIgM抗体、抗β2グリコプロテインⅠ IgG抗体及び抗β2グリコプロテインⅠ IgM抗体の検査を併せて実施した場合は、主たるもの3つに限り算定する。
詳細については以下をご覧ください。
●抗β2グリコプロテインⅠ IgG抗体
●抗β2グリコプロテインⅠ IgM抗体
抗リン脂質抗体症候群(APS)の診断補助に有用です。
抗リン脂質抗体症候群(Anti-Phospholipid Syndrome:APS)は、抗リン脂質抗体と関連する自己免疫血栓症あるいは妊娠合併症をきたす疾患です。APSの臨床上の問題点は、この疾患を定義する抗リン脂質抗体の多様性から、どの抗リン脂質抗体を陽性として判断するか統一されていないことでした。
国際血栓止血学会が定めるAPS分類基準(札幌クライテリア・シドニー改変)では、抗リン脂質抗体の検査対象として、ループスアンチコアグラントに加え、抗カルジオリピン抗体(臨床検査センターインフォメーション№2022-9_新規)および抗β2グリコプロテインⅠ抗体のIgG型とIgM型が含まれました。これらの検査対象は自己免疫血栓症と妊娠合併症の発症に良く相関することが知られ、基準に含まれる全ての抗体の検査実施が推奨されています。
本項目は、国際血栓止血学会が定める分類基準に準じた検査であり、APSの診断補助や治療効果、再発の予知などに有用です。
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