新型ノロウイルスの検査に関するお知らせ
謹啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。
この秋以降、集団発生しております新型ノロウイルス(遺伝子型GⅡ.17)の検査についてお知らせいたします。
国立感染症研究所によりますと、今シーズンの感染性胃腸炎のうちノロウイルスによるものは、GⅡ.17が主流になるとの見通しがされております。
ノロウイルスGⅡ.17は、これまで流行の主体であったノロウイルスGⅡ.4と比較して、現在市中で使用されておりますノロウイルス迅速診断キット(イムノクロマト法)による検出感度が低いことが報告されています。
そのため、国立感染症研究所では、迅速診断キットを用いた場合、ノロウイルスによる感染症と診断されず感染予防対策の遅れにつながる恐れがあると指摘しています。
当検査センターにおいてノロウイルスの検査は、下記の2つの方法が受託可能です。表上段の8058-19ノロウイルス抗原定性は、上記の迅速診断キットに該当します。上記理由から、本検査の結果が陰性になった場合でも、新型ノロウイルス(遺伝子型GⅡ.17)の感染の可能性を否定することができませんのでご注意願います。
新型ノロウイルス(遺伝子型GⅡ.17)の感染が疑われる場合は、表下段の4372-19 ノロウイルスRNA(PCR法)の検査を推奨いたします。
なお、検査センターでは、ただ今、PCR法と同等の検出感度を持つTRC法による遺伝子検査(保険未収載)の導入を検討しております。決まり次第、改めてご案内させていただきますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
敬白