ＨＤＬコレステロールの基準値変更で生じた不都合解消のお知らせ

謹啓　時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

平素は格別なご高配を賜り厚くお礼申し上げます。

さて、本年4月1日からの広島県医師会推奨の臨床基準値範囲の採用により、ＨＤＬコレステロールの基準値が、40～85mg/dlから40mg/dl以上に変更となり上限がなくなりました。

これに伴い、Ｈマークが表示されないようシステム内のＬ、Ｈマークを表示させる設定の上限を、999999に設定いたしました。しかし、これによって、以下の２つの不都合な事象が生じ、医療機関の先生方から、解消するよう求められておりました。

 

事象１）患者渡し報告書において、結果値のプロットが、全て基準範囲の下限付近に印字される。

事象２）Web報告システムWOLFにおいて、トレンドグラフが下限値付近にほぼ直線に表示される。

 

当検査センターとしましては、しっかりとした根拠（エビデンス）に基づいて見直しを行いたく、各種学会のガイドラインを参考に、臨床医の先生や専門医の先生にご意見を賜り検討を重ねてまいりましたが、このたび、医師会臨床検査センター運営部会にて、基準値は40mg/dl以上としたまま、Ｌ、Ｈマークを表示させるシステム内の設定上限を、日本人間ドック学会の基準値上限である119mg/dlを根拠として設定することに決まりましたのでご案内いたします。

何卒、ご理解賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

敬白

記

 

■実施日　平成２６年　６月　２日　ご依頼分より

なお、基準値は40mg/dl以上ですが、120mg/dl以上でHマーク（報告書によっては↑）が表示されます。また、トレンドグラフは、設定変更後の送信した検査値から解消されますので、予めご了承願います