Q2 「血小板の凝集があります」とコメントがあるが病的なものですか。
A2
血小板の凝集は標本を観察することで確認できます。血小板は凝集により真の血小板数よりも低く測定され、“見かけ上の血小板減少”が起こってしまいます。
血小板凝集の原因は、採血手技によるものがほとんどです。採血に時間がかかったり組織液が入ったり、採血直後に採血管の転倒混和が不十分な場合などです。
採血に問題が無い場合は、EDTA 依存性偽性血小板減少症(EDP)が疑われます。これは、採血管内の現象のため、病的なものではありませんが、肝疾患、抗生物質投与後などに多いとされています。
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